こんにちは。空集合主宰・脚本・演出の久岡信也です。
ずっと雨ですね。9月は。

連休中に劇団の男性メンバーで旅行に行った日も雨でした…。
雨の連続は平日は映像の仕事をしてる私にとってはなかなか死活問題。
撮影が延期になるわ延期になるわ。
映画館で「天気の子」を見た直後は、天気なんか狂ったままでいいんだ! ひなちゃんが助かる方が大事だ! とか思ってましたけど、こんな雨の世界は正直憂鬱ですね。
太陽の光が普段私たちをどれだけ元気にしてくれてるのかってことを噛み締めています。

さて、この日の稽古ではまず午前中、解像度をあげると動きがどう変わっていくかというワークをしました。
・何してるんですかゲーム 解像度あげバージョン
何してるんですかゲームとは、
「何してるんですか?」と尋ねられたプレイヤーが、別の行動を言い、次の人がその言われた行動をパントマイムで実演していく、演劇の即興練習などで使われる有名なシアターゲーム
です。(わかりづらかった方は調べてみてくださいね)
それを今回は解像度あげバージョンでやりました。
普段の何してるんですかゲームは、プレイヤーが
サッカーをしてます
で 次のプレイヤーがサッカーをする動きになり、その次のプレイヤーが何してるんですかと尋ねますが、このバージョンでは、1人に対して3回指示を出します。
1回目 サッカーをしてます
2回目 近所の公園で小学生に混ざってサッカーをしてます
3回目 10m四方くらいの近所の公園で、ところどころ雑草が生えていて、サッカーゴールはなく、
ランドセルを二箇所に置いてゴールに見立てて、あなたと5人の小学生でサッカーをしていて、
あなたは5人抜きをしてゴールを決めます
のように3回徐々に解像度を上げた指示を出します。
3回終わったらいつものように動きをしているプレイヤーに次のプレイヤーが
何してるんですか?
ときいて
料理をしています
みたいに1回目を再度スタートさせます。
情報が付け加えられる(解像度があがる)ことによる動きの変化を意識し、感じるワークです。

このワークの終了後に
・無音芝居ー忘れ物ー
を行いました。
下記の台本(と呼べるものでもないですが)を使います。
『鍵がない』
登場人物:一人
場所:自宅
時間:出かける直前
出かける準備をしている。
家を出ようとする。
鍵がないことに気づく。
探す。
時間を確認する。
さらに探す。
一度、探すのを諦めかけてドアに手を伸ばす。
何かを思い出す。
別の場所を探す。
鍵を見つける。
家を出る。
これだけです。この台本をいかに解像度をあげて演じられるかをワークします。
下記が俳優さんたちに送った稽古の目的のメッセージです。
ーーー
・稽古の目的
このの稽古では、台本に書かれていない部分を具体的に想像し、そこから動きをつくる練習をします。
「鍵を探す」という結果だけを演じるのではなく、
普段、鍵はどこに置いているのか
今日はどこへ行こうとしているのか
何時までに出なければいけないのか
最後に鍵を見たのはいつか
昨日帰宅してから、どんな行動をしたのか
なぜ次にその場所を探そうと思ったのか
など、人物の生活や直前までの行動を具体的に考えてください。
大事なのは、たくさん動くことではありません。
「思い出す → 判断する → 動く」
という流れが、一つひとつの行動にあることを意識してください。
焦っているから「焦った芝居」をするのではなく、時間がない・鍵が見つからないという状況に本当に対応した結果として、焦りが見えてくる状態を目指します。
演じる前に
部屋の間取りや家具の位置も含めて、自分の中で具体的に決めてください。
台本に書いてある動きをそのまま順番にこなすのではなく、
「なぜ今そこを見るのか」
「何を見て次の行動に移るのか」
を、自分の中で途切れさせないようにしてください。
ーーー


こんな感じで空集合ではワークの目的を明確にするように意識しています。
例えば野球の練習でバットの素振りをしたりすると思いますが、意識すべき点もわからずただ闇雲にバットを振っていてもそれは成長にはつながりません。
しっかりどこに力を入れどういうフォームで自分が素振りをしているか意識しながら練習をすることで効果が出てくるものです。
さて、午前中は上記のワークを行なって昼休み。
午後は11月に向けた公演の稽古をしました。

午前中にやった解像度のワークを意識して、実戦で解像度を高めていきます。
だんだんとシーンが見えてきました。
本番に向けて着実に突き進んでおります。



